毎年、八月五日の夜、平和公園の原爆慰霊碑の前で、お経を上げています。
亡くなられた方々が、少しでも癒されるように…と祈りながら。
そして八月六日の夜には、灯篭流しを見に行きます。
灯篭流しは夕方の七時からなのですが、そのあたりの時刻は、ちょうど満ち潮で、川は河口から上流へと流れています。
数え切れないほどのたくさんの灯篭は、川の流れを逆行し、お行儀よく並んで、川下から川上へと流れていきます。
灯篭には祈りが込められています。
灯篭の数だけ祈りがあるのだと思うと、人間っていいな…と思うのです。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。